ボクは将軍様
「核弾頭できた?」
「はっ、既にできております。偉大なる将軍様」
「どのくらい? ノドン何発分?」
「はっ、七発分ほどになるかと。偉大なる首領様」
「あのね、いちいち偉大なるなんとかって付けなくていいから」
「はっ! 偉大なる・・・」
「だからいいの! なんか小バカにされてるような気がするんだよね。毎回毎回それ聞かされると」
「めっそうもない!・・・ございませんっ!」
「そぅお? 君もバカにしてるんじゃないの本心は。偉大なる金日成の偉大なるバカ息子って」
「めっ・・・めっそうもございません!」
「まぁいいや。で・・・いつやるの?核実験」
「それはもう少しお待ちになったほうが・・・なにぶん米国の偵察衛星に常時監視されている状況で・・・」
「打ち落とせない? テポドンで」
「それは少し・・・無理があるかと・・・」
「じゃあ地下でやってもダメ?」
「はっ・・・なにぶん高性能の偵察衛星でして・・・それに外交上も何かと・・・」
「ブッシュのクソ野郎だよね問題は。ボクあいつ嫌い。バカのくせに態度でかいから」
「はっ。まことにもってブッシュは大バカの野グソ野郎でございます」
「拉致できない?」
「は?・・・ブッシュをですか?」
「そう。工作員使えない?」
「それはかなり・・・無理があるかと・・・」
「やっぱり? バカでも大統領だもんね。力持ってるもんねぇ・・・これがほんとの"バカ力"ってね」
「・・・・・ははは・・・でございます」
「フセインのふにゃチン去勢して以来、ますます図に乗ってるよねあいつ」
「はっ。まことにもって・・・今やあの傲慢なる大バカ独裁者に対抗できるのは世界で唯一、偉大なる将軍様唯一人かと」
「こないだも日本の拉致家族と会ってるとこテレビで見てムカついちゃったよボク」
「自分は何様のつもりなんだろうね? イラク人殺しまくってるくせに正義の味方面して」
「はっ・・・まことにもって・・・」
「それにあの拉致家族の何とかって婆さん。あれもボク嫌い。大っ嫌い。第一しつこすぎるよね」
「骨送って諦めるかと思えばますますムキになるんだもんね。やんなっちゃうよね」
「はっ・・・まことにもって・・・」
「ホント犬の骨なんか送るんじゃなかったよね」
「はっ・・・まことにもって・・・」
「拉致できない?」
「は? ・・・あの拉致家族をですか?」
「そう。工作員使えない? そしたら念願どおり娘と一緒にしてあげられるじゃん」
「それはやはり・・・無理があるかと・・・それに日本の工作員はただ今活動停止状態でありまして・・・」
「無理が多いね。第一副部長」
「は?・・・」
「無理無理って言われると悲しくなっちゃうんだよねボク」
「あ・・・」
「少し休暇とった方がいいんじゃない? 君もずいぶん無理してるみたいだし」
「あ・・・あの・・・わ・・・わ・・・わたくしは・・・」
「局長! 第一副部長を"招待所"にご案内して」
「はっ!」
「ほぁぁぁぁ・・・ボクもう寝るわ。喜び組、今日はパスね。疲れちゃったしぃ」
「かしこまりました! 偉大なる将軍閣下!」
「またぁ・・・君も行ってみたい?招待所」