ボクは将軍様14
「核なき世界かぁ・・・オバマも言ってくれるよね」
「は」
「ま、言うだけなら簡単だからね」
「は。まことにもって」
「でも実現するといいね」
「・・・は?」
「北朝鮮以外核なき世界が。ギャハハハ!!」
「はぁ・・・」
「そうなれば唯一の核保有国だから誰も文句言うやついないよ」
「は。まことにもって・・・」
「何かと小うるさいお隣の被爆国にも、もう一度被爆させてあげちゃったりしてさぁ。ギャハハハ!!」
「はぁ」
「で・・・核弾頭の小型化、進んでる?」
「は。あと少しで・・・」
「テポドンに載せて飛ばせそう?」
「は。あと少しで・・・なんとか・・・」
「そ。急いでね。君の首が飛んじゃわないうちに」
「うははぁ!!」
「でさぁ・・・完成したらタリバンあたりがいいんじゃないかな」
「・・・は?」
「核ミサイルを売り込む相手先だよ!」
「は!」
「それも最初は格安でさぁ。これがホントの核安ってね。ギャハハハ!!」
「はぁ・・・」
「つまりアメリカがまたぞろアフガンで手こずってるでしょ?」
「だからさらに手こずらせてあげちゃう訳よ。どーよこれ」
「は。しかしミャンマーから既に引き合いが・・・」
「あんな腐れ軍事政権は待たせときゃいいの! 要はいかにアメリカを悩ませるかって事でしょ!」
「は!」
「ウチが核を持っていてタリバンと接触しているということだけでオバマは夜も眠れなくなるよ」
「で、否が応でもウチと直接対話するしかなくなるわけよ。クソまどろっこしい六カ国協議なんかパスしてさぁ」
「は! まことにもって」
「ね。相手の弱いところをとことん責め立てる。これが外交ってもんでしょ」
「ははぁ!」
「そんで体制維持の確約を取ると同時に核放棄の見返りとして経済援助をガッポリ頂くと」
「は」
「その援助でさらに核配備を進めて押しも押されもせぬ核大国を目指すと。どーよこれ」
「は。まことにもって」
「それまで人民には苦労かけちゃうけどね。なんせ核開発には金がかかるから」
「は」
「でもまいっか。人民が困窮する分、ボクがさんざん贅沢して埋め合わせてるから。ギャハハハ!!」
「・・・はぁ」
「でと・・・今日はチャングムの3Dにするかな」
「は?」
「今夜のお楽しみだよ! チャングムの3D、出来てるでしょ?」
「そ・・・それは・・・」
「まだできてないの?」
「は・・・はぁ・・・・」
「唯一の核大国目指してる国でどうしてチャングムの3Dが見れないの?」
「そ・・・それは・・・」
「答えられないの? いなくなりたいの? 消えたいの? 行方不明になりたいの?」
「う・・・・あう・・・・うあ・・・・」
「ギャハハハハ!! もう寝る。帰っていいよ」
「ははっ!!」
「あ・・・でも3DTVだけはちゃんと確保しといてね。ボク新し物好きだから」